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2018年11月 2日 (金)

足摺岬の旅 石碑編

 高知県の四万十市(旧中村市)から土佐清水市に行く途中に、真念庵があります。この庵には珍しい石碑があったので写真に撮りました。

1 真念庵前の石碑

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 中央に弘化二年九月とあります。弘化二年は1845年で明治維新の23年前です。幕末の頃です。左側に詩句があるので読んでみました。

原文 いざり立目くらか見たとをしか云

    つんぼが聞たと御四国のさた

読み いざりたち、めくらがみたと、おしがいい

    つんぼがきいたと、おしこくのさた

意訳 いざりが立ち、めくらが見たと、唖が言い

    つんぼが聞いたと、四国の評判

 今となっては、不適切な単語の羅列となっています。体の色んな所が悪くても遍路をすれば回復する、との意味でしょう。これほど遍路には絶大な御利益があると書いてありました。

高知県を過ぎて愛媛県最南端の愛南町にも面白い石碑がありました。

2 愛南町柏のへんろ石

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 この道しるべは、明治34年に建てられました。哲学的な詩句が彫ってあるので写真に撮ってみました。

原文 以登嬉し まよひもとけ天 法能みち

読み いとうれし まよいもとけて ほうのみち

意訳 大変うれしい 迷いもとけて 法(正しい)の道

 言っている内容は、遍路をすると迷いが無くなる、と解釈できます。

 写真の右面上部には、右から読んで<舟のりば>とあります。この道しるべの近くに愛南町役場内海支所があったので、この付近に船着き場があったかどうか尋ねてみました。沿岸だから船には乗れますが、船着き場や定期航路はなかったとのお答えでした。これらから個人的に推測すると、標高470mの柏坂を越えて宇和島方面に行くのが通常の遍路の道順ですが、これがつらそうならば、迷わず漁師に船を出してもらって坂を迂回するのも良いのでは、と受け取れると思います。一般的に歩きの遍路は全行程1200キロを全て歩く気概でいます。天気が悪いときなどは、交通機関を使ってもご利益は変わらない、との大胆なご提案ととらえてもいいのでは、と思いました。今様に言えば、特定の分野= #henro への短文投稿(ツイート)でしょうか。 


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